2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

0928

原動機が温まるまでもう少し、あともう少しと思っているうちに、今日もまた日付を越える。 口から出ていけない言葉が色を失って、炭素くらいの重さを得て離れていくので、私にはかえって閉塞したような気分だけが残る。 判ってはいても始まらない。

0923 (両A面)

自分の正気を疑うような連休最後の昼下り、折々見上げる時計の針の進みが妙に遅いのだけが、せめて救いに思われて、それさえ、じいと一所に、止まっていてくれる訳ではないものを。 薄皮の張ったように向こうと距離を置いてしまって、私はまた手を伸ばすにも…

スターリング(draft)

――私が死ぬときは肺からだ。 私がそんなことを言って、棚橋は、けれど、その時、真摯に耳を傾けてくれていたらしい。 なんで? もう帰るの、なんで? というのと同じ調子で棚橋は言ったのだと思う。 それは、 それは、悪い息がこの私の鼻に、口に出ていくま…

901

言葉を失っていく私が、二度物を語れない私でない様に