2010-01-01から1年間の記事一覧

『完全避難マニュアル 東京版』、そこから帰納的に導かれた「避難」的なるものについて

自分のツイートログを見ながら、『完全避難マニュアル』という作品についての話をしたいと思う。 僕がはじめて『完全避難マニュアル』(『マニュアル』、以下)に触れたのは10月30日のホームページ閲覧からで、実際に参加していたのは11月3日から11月28日ま…

名前をつけてやる (draft)

ハルは重たそうなカバンから、ハガキくらいのフライヤーを取り出した。 いま写真展やってるからさ、あ、合同でね、良かったら見に来てよ。俺でいいの? デワくんも連れてきていいよ。出羽はいま日本のどこかにいるから、帰ってくるまでいつ帰ってくるかわか…

信号無視の作法 (log)

そも信号機は大衆の安全を期す為の交通整理の術にして、大衆これに従はざる不可らずと言へども、今歩行者有り、火急の事にて先を急ぐに、遮る車の影なくただ赤色灯のみ点らば、火急の人は信号機に拠らず、急ぎ渡らむ、此れ彼が火急かつ安全なればなり。(1) …

スターリング (log)

#strng 棚橋にもらった星の指輪をしていると、「カナコはいつタナコになるの?」とよく聞かれる。確かに棚橋のことは好きだし、もう四年目だし、いまの名字に未練もないし、どっちかっていうと未練がないのは下の名前の方だ。けれど、と思う。 (1) じゃあタ…

名前をつけてやる(draft)

ほんとうに来た、と僕は思っていた。いつもより早い電話だった。アベレージ一月くらいの周期で、出羽は連絡と「通信」の原稿を寄越していた。もちろんばらつきはあるけれど、前後にせいぜい五日くらいのものだった。けれど今回は、まだ二週間も経たない頃か…

0427

変な具合に調子に乗っていたというか、浮かれていたと思う。きょうからは堅実にわがままに普通にやるし、小説だって書くのだ。一章に入るテーマが多すぎるとわかっていたら分けるか切るかするのし、行きたいところにはひとりでも行くのだ。

名前をつけてやる (draft)

歩きながらハルにメールを打った。 ――おはようハル。きょうは昼から? ――おはようゲンちゃん。天気いいね! 午後からだよ。 ――昼ごはん食べようよ。 ――いいよ。いつものとこね。 ――二限終わったくらいで行くよ。 ――はーい。 ハルとはつき合い始めて、ちょう…

0314

「名前をつけてやる」を少し進める。 書いたテキストを固定してしまう悪い癖。「執筆」ではなく「修正」にしてしまうと、話の方向性も焦点も定まらなくなってしまう。 あえて削除したり切り口を替えてみて、やっと方向性が見えてくる。気分まで晴れてくる。…

0221

不安になる。そこにはお前を肯定するひとしか居ないけれどそれでいいの? 大丈夫? と思う。 それでいいなら、そこしか無いというなら、何も言わないけれども、どこか危うさを感じている。 まあひとの心配するガラでもなし、晩飯食べてふらふらしたら映画見…

降り積む

先から気にして仕方がないのを大人風にして、つんと澄ました様にして、けれど、かえって落ち着かないで、何うしても、曇り硝子の窓のほを、決まって、目の端で、つらまえては見ない振りをするものだから、いっそ、と言って、思い切って、ついと窓を引いて、…